約二十年前
一年間の経営コンサルタント講座に会社、上司からの指示で参加したことがありました。
「私企業観から社会経済観への流れを企業行動の背景(基盤)にある価値観として把えたものが“企業性格”といわれるもの」
1.自己中心性企業
自分さえ儲かればよいという考え方の経営であり、こうした企業では成長と発展、働く人の定着といったことは考えられない。
2.自立準備企業
儲けるためにはあらゆる手段を辞さない。儲かると思えばすぐ人真似をし、自分のものとして売り出す。また創意工夫や人生の創造がない経営であるから、波乱が多く、危険を内包している場合が多い。
3.自立企業
企業を単なる儲けの手段としてではなく、社会的な富やサービスを生みだそうと心がけている。つまり、虚業ではなく実業を営んでいる。こうなると経営理念が確立し、これに共鳴する人々が集まり、安定してくる。
4.開拓性企業
経営経済環境を開拓し、創造性豊かな風土の中で人々が主体的にアイデアを開発する。企業の構成員はみな企業の公益性にめざめ、社会的責任を知り、社会に貢献しようとしている。周りの応援者も多く、発展性に富む企業である。
5.永続企業
組織の構成員は、それぞれ自らの人生目標を明確に持ち、社会や企業に対し、自ら何をなすべきかが理解されている。トップの理念や伝統のもとに統一行動がなされ、かつ研究、開発が重視されている。