人を説得していく力は、様々な場面で必要とされるものです。
私の仕事にも欠かせない能力の一つです。
ゲーテの言葉に「人間を行動に駆り立てるには、二つのテコがある。一つは利得の感情であり、もう一つは恐怖の感情である」とあります。
「相手へ意識を向け、“一緒に”という共通体験をすることがコミュニケーションの基本である」と学んだことがありましたが、「相手の」を忘れて、自分の欲望ばかりを前面に出して訴えていては説得することはできません。
やはり相手の要望、利得の欲望などを「看る」ことがポイントではないでしょうか。つまり欲望を満たしてあげること、良いイメージを連想させること、具体的な問い掛けをすることです。
研修講師が自分勝手に、自己満足を得るための講義をしていては、受講していただいている方々に対しての訴えかけは弱くなりますし、効果を導き出すことは困難です。受講者をよく観察し、何を求めているのかをいち早く察知して対応していく力・・・
研修講師としての「説得力」に結びついてくると思います。