明日から研修現場が続く
あらためて基本を忘れずに
守破離
物事を習得する上での段階を三つに分けた言葉。
「守」とは、 師匠の教えを正確かつ忠実に守り、剣道における基本の作法、礼法、 技法を身に付ける、いわば「学び」の段階をいう。
「破」とは、 それまで身に付けた技や形をさらに洗練させ、自己の個性を創造する段階をいう。
「離」とは、 さらに前進させ、自らの新しい独自の道を確立させる最終段階のことをいう。
自己を常に発展させるべく修行、精進を重ねていく終わりのない道。
以って第一段階の「守」をいかに綺麗に身に付けるかで、その後の全てが決まるのだと思う。初めに良き師匠に巡り合えることも、また重要なこと。
もともと「守破離」という言葉は、不白流茶道開祖の川上不白(江戸時代中期・ 後期の茶匠)が記した『不白筆記』(1794年)に見られ、茶道の修行段階を 教えたものであったのが、転じて日本の諸武芸に於いても修行の段階を 説明する言葉として使われたと称されている。
この三段階は、剣道のみならず万事の学習に通じる理り。